株式会社 北野商店

茨木市福井村で初代店主が酒米の販売をはじめ、1922(大正11)年、2代目店主が当時あった旅籠屋を買い取り改築し、酒の小売りと立ち呑みの店にしたのが「北野商店」のはじまりです。現在では4代目店主が店を引き継いでおり、当時と変わらない時代の「匂い」を感じることができます。匂い其の壱は立ち呑みスタイルです。ファーストフードスタイルのようでそうでない、ここでは時間の流れがスローです。江戸時代から続くこのスタイルは、一般大衆の時代の匂いと空間を感じることができます。匂い其の弐はおでんです。店に入るとおでんの匂いがたまりません。特にその日仕入れてきたスジ肉は、やわらかくダシが十分にしみ込み最高です。おでんのテイクアウトもOKです。匂い其の参は人間臭さです。なぜか人々を寄せ付ける雰囲気を当店の主人、女将が演出しています。はるばる遠方から訪れる人、子供、孫と代々続く常連客、いろんなタイプの人がここに来られ、時には決して家族には話せない危険な告白まで飛び出すなど、様々な人間模様がこの空間には存在しています。時代の風景は日々変化していきますが、人間の本質は当時と変わらない・・・そんな感覚を思い起こさせる店です。