創業者インタビュー~百緑〜
創業のきっかけや創業準備の体験談など、実際に茨木市で創業した皆さんの生の声をお届けします!

photo by hirakushashin (森脇 悟さん)
Q.現在の事業内容は?

「日々の暮らしが潤うひとしな」をコンセプトに、日本六古窯の丹波立杭焼や鍋島青磁などの陶磁器をはじめ、アクセサリーやインテリア用品、ファブリック、各種お茶など、主に手仕事で作られたもので、実際に使用してみてお勧めしたいと思った選りすぐりの商品を取り扱っています。茨木市でセレクトショップといえば「百緑」となる店舗を目指しています。
年齢性別問わず気軽にお越しいただきたいと思います。男性一人で来ていただく事も多いです。
Q.創業のきっかけは

子どもが1歳のときから住宅関連の資格取得にはげみ、いざ仕事を始めようとした頃に夫の海外赴任が決まりました。結果、8年もの期間となり、その間の家族の見守りや転居もあり思うような働き方はできませんでしたが、好きな住宅関係の仕事を続けてきました。夫が帰国すると直後にコロナ禍となり、この期間にこれからの自身の働き方について考えました。子どもの進学も落ち着いたタイミングで、いつかは店舗を持ちたいと漠然と思っていたことを現実のものとして早めに行動することになりました。
Q.利用した支援制度とその感想は

何気なくみていた茨木市の広報で「創業相談」というのがあるのを知り、まだ将来いつかの気持ちでしたが相談に伺いました。そこで「女性向け起業セミナー」があることを教えて頂きました。利用させていただいた「創業促進事業補助金」の存在も講義で知りました。店舗の開業までに至ったのは、無料相談に始まり補助金の制度まで、茨木市には創業を支援してくれる体制が整っていたからだと思います。
今となっては、創業相談や女性向け起業セミナーがなければ、まだまだ創業に踏み出せていませんでした。とても感謝しています。
Q.創業前・創業後で苦労したことは

まず何から始めていいのかもわからないスタートでしたので、全てにおいて苦労しました。取引先を一件ずつ開拓するためのツールづくりとして、本を片手にHPの作成もしました。物件選びにおいても、当然立地の良い場所は条件が厳しく、諦めた方がいいかなと思うこともありました。
創業後の今も苦労していることは「集客」です。SNSは利用していますが、私の知識や情報不足のせいもあり、まだまだ店舗の存在を認知してもらえていないと感じています。新規のお客様を増やすことの難しさに直面しています。
Q.創業してよかったことや事業のやりがいは

何度もご来店下さるお客様とのつながりはとても貴重で、開業して良かったと思います。
ただ買い物をして頂く場ではなく、くつろげる空間を提供したいとの思いがあるので、居心地が良いとのお言葉をいただくと、インテリアの仕事として嬉しくやりがいを感じます。
また、思わぬ早いタイミングで自由な働き方ができているということはとても幸せだと感じています。家族が離れている時間が長かったので、融通がある程度効くことを優先したかったため、その点の希望がかなっています。
Q.今後の目標は
目下、「黒字」経営にすることです。オンラインショップの収益化や、実店舗の認知向上を目指して、ワークショップショップの開催やおにクルでのイベント出店も予定しております。
家族に相談はするものの、基本的には一人で運営しているため時間を含めてできることに限界があります。茨木市に住居を構えて7年目と浅いですが、つながりを大切にする市や企業、周りの方に敬意と感謝の思いです。これからも地域との繋がりも大切に、さらに絆を深めていきたいと考えています。
Q.新たに創業を考える方にメッセージを。
創業する上で大事なことは、まず行動してみる「一歩を踏み出す」ことだと思います。とはいえ、自身を顧みてもその一歩が難しいのも当然だと思いますので、まずは「相談する」ことが思わぬ発見につながるのかもしれないと思います。

【店舗情報】
店名:百緑(びゃくろく)
住所:大阪府茨木市竹橋町8−12 竹橋ビル103
電話:080-6308-1049
営業:11時~18時
定休日:火曜日、日曜日
- この記事に関するお問い合わせ先
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茨木市 産業環境部 商工労政課
〒567-8505
大阪府茨木市駅前三丁目8番13号 茨木市役所本館7階
電話:072-620-1620
ファックス:072-627-0289
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更新日:2025年02月10日