創業者インタビュー～株式会社リグロース～

創業のきっかけや創業準備の体験談など、実際に茨木市で創業した皆さんの生の声をお届けします！

何か地域のためにと常に考え、事業を興された熊田さん。

事業に対する熱い思いを語っていただきました。

Ｑ．現在の事業の内容は？

ツアーでは三重県に行ってソーセージ作り体験やバーベキューをしましたが、ベビーカーに乗った０歳のお子さん連れのご家族も参加してくださり、「これまで行ったことのなかった場所に行けて楽しかった」と喜んでもらえました。

今、色々な地域がまちおこしのために様々な取組をしているので、あそびばすをきっかけに地域を知ってもらい、ゆくゆくは地域の活性化につながればと思います。

Ｑ．創業のきっかけは？

昔から、「みんなが楽しく働ける場所をつくりたい」「地域を盛り上げるために何かをしたい」という想いを漠然と持っていました。
前職に就職した際に、「10年後には想いを形にする」という目標をたてて、色々な経験を積み、自分に何ができるかを考えながら過ごしてきた結果、「旅行を企画する会社を立ち上げる」という考えに落ち着いた、という感じです。

また、私はもともと本を読む方ではなかったのですが、15年前とある会社の経営を赤字から黒字に立て直した社長の話を本で読んで、とても刺激を受け、「再生」というテーマに興味を持ったんです。それ以降はそのような本を探して多く読みました。最近はあまり読めていませんが、それが今の事業の一つの下地になったと考えています。
 

Ｑ．利用した支援制度と役に立ったことは

市の経営アドバイザーの面談を受けられたことは、とてもありがたかったです。

企業に勤めていると、配属先によって営業なら営業・総務なら総務のことしか分かりませんが、創業するとなると、全般的な知識が必要になります。また、事業をする上でどんな経費が必要になるのか、細かい部分がサラリーマンの感覚ではなかなか見えにくかったり…。そういった部分をアドバイザーがサポートしてくれるので、本当に助かりました。

Ｑ．周囲からのサポートは？

また、前の会社では10年間育ててもらい、まさにこれからという時期に退職することになりました。

実際10年勤めて会社を辞めるというのは非常に大きな損失だと思いますし、かなり止められました…(笑)しかし最後は前向きに送り出してもらえ、前職のメンバーともつながりがあります。本当にありがたい環境で仕事をさせてもらったなと思います。

Ｑ．今後の目標は？

「あそびばす」を「子どもが成長するためのツール」として知ってもらい、多くの家族に使ってもらえるサービスに育てていきたいです。

親と一緒に遊んだり作ったりした記憶って、大人になっても残っていますよね。特に旅の楽しい思い出は。今の子どもたちは、実際に何かをやってみるという経験が少ないように思いますが、あそびばすを通じて家族で色んな経験をし、それが子どもの成長につながれば、家族にとっても嬉しいことですし、茨木市も一層「子育てしやすい、住みやすいまち」になっていく…。それが理想です。

また、各地域に拠点を置いて、地元のママさんがツアーを企画する仕組みをつくれたら、とも考えています。地域のことは地元の人が1番よく知っていますし、地域のサークルや企業とも連携できれば、もっと可能性が広がると思います。女性活躍の場にもなるんじゃないかなと考えてプランナー制度を採用しています。

Ｑ．これから創業する人へのメッセージ

まずは自分のやりたいことを思い描いて、どうやってそれを形にするかを考えると良いと思います。「人のために何かをしたい」「世の中の役に立ちたい」という想いがベースにないと何も始まらないし、商売の原点ってそこにあるんじゃないでしょうか。ついお金を稼ぐ方法ばかり考えがちですが、それはちょっと置いておいて、自分の事業がどう社会の役に立つか…ということを考える頭も必要だと思います。

創業の前後には、一人ではできないことがたくさんあります。私自身もこれまで色々な人とつながってきましたし、これからも色々な人と連携していきたいと思っているので、何か協力できることがあればぜひ声をかけてください！

事務所には前の会社の船の乗組員の方からもらった額が。鹿児島弁で「いってらっしゃい」という意味だそうです。

熊田さん、ありがとうございました！