創業者インタビュー~株式会社Next Edge~

更新日:2022年02月15日

創業のきっかけや創業準備の体験談など、実際に茨木市で創業した皆さんの生の声をお届けします!

立命館大学に通いながら、学生という立場で起業をされた松葉さん。
先進的な教育を行う現在の事業について、また学生起業家ならではのエピソードを伺いました。

Q.現在の事業の内容は?

教育の会社を運営しています。会社のビジョンは「毎日がワクワクする社会を創造する」というものです。そのために社会と教育の接続を滑らかにすることを目的として、事業を行っています。

私は、社会で求められる力とか、社会で活躍するために必要なスキルとか素養みたいなところと、学校教育の場で学べることは全然違うと考えています。

教育って、社会で活躍できる人を増やすとか、社会を円滑に回す、社会に還元できる人を増やすというもののはずなのに、そこがうまくリンクしていないのは、本質的に少しおかしいのではないかという思いがあり、この会社を設立しました。

私の会社が運営している学童保育施設「Kids Lab.」は、一般的な学童保育施設の役割に加えて、小学生に向けての「アントレプレナーシップ教育」を行う教室となっています。

アントレプレナーシップといわれても、ピンとこない方が多いのではないかと思いますが、アントレプレナーとは「起業家」のことで、アントレプレナーシップは起業家のマインドや特性を意味しています。日本語では「起業家精神」といわれます。起業といっても、会社を立ち上げて事業をするというものだけではなく、会社の中で新規事業を立ち上げたり、自分で課題を見つけ、同僚や上司と連携しながら課題解決に取り組んだりする力もアントレプレナーシップです。

このような社会に出てから必要になる力を育てるアントレプレナーシップ教育は、現在大学や高校などの教育現場で注目され始めています。私は、そのような教育は小学生に向けても可能ではないか、むしろ小学生は1つの物事に興味関心を持って取り組むことができるため、よりうってつけなのではないかと考えました。また、私は小学生という時期が初めて社会に触れる瞬間と考えており、小学生からアントレプレナーシップ教育を行うことで、社会に出て必要な力を身につけることができるのではないかと考え、この教室を立ち上げました。
 

Q.創業のきっかけは?

一番のきっかけになったのは、大学2回生の時にアメリカに留学したことです。


私が留学したのは、シアトルという地域だったんですが、シアトルはAmazonやMicrosoftといった大企業の本社があり、ビジネスの拠点のようなイメージがあるかもしれません。しかし実際のシアトルは海岸沿いでゆったりコーヒーを飲むといった、落ち着いた風土の地域なんです。

近年大企業が増えてきて雇用や税収の増加等、様々な良い点があった一方、土地の価格の高騰などにより昔から住んでいた人たちがその地域に住み続けられなくなり、ホームレスになってしまうといったことが起きていたんです。私が留学した時には、大学の構内や普段利用するバス停など、シアトルの至る所にホームレスの人がいました。その現実を目の当たりにして、普段日本社会ではあまり感じることが無い社会課題というものを強く意識したんです。その経験から、社会の中で困っている人を支援する事業をしたいと考えたのがきっかけでした。


ただ、そのような人の支援を行おうと考えたときに、私一人が人生のうちに解決できる社会課題はどれだけ頑張っても一つか二つだと思ったんです。それならば、そのような社会課題を解決できる人材を育成することによって、間接的により多くの社会課題を解決できるのではないかと考え、教育事業を行うことを決めました。
 

Q.創業地に茨木を選んだ理由は?

私はそもそも地元が茨木で、立命館大学の大阪いばらきキャンパスに通っていたので、支援を受けやすく、学生をしながらでも事業をしやすい環境だと考え、茨木を選びました。


また、茨木は大阪市や京都市とのアクセスも非常によく、一方で大阪市内のように高額な家賃もかからない、「ちょうどいい田舎」だったんです。そのようなところが事業所を構えて始める自分の事業に合っていると思いました。

Q.学生で起業してよかったこと・苦労したことは?

良かった点は、学生という立場を好意的に受け取ってくれて、協力してくれる人が多いところだと思います。それを勘違いして天狗にならず、客観的な目線を忘れないようにしなくてはならないと常に意識しています。

苦労した点は、やはり信頼を得るのが難しいことだと思います。
特に民間学童という事業上、子どもを預けられる親御さんから「学生さんでしょ」というイメージをどうしても持たれてしまいます。
事業内容ではなく、代表としての経験を見られることも少なくないので、歯がゆい思いをしたことは当初たくさんありました。

Q.最後にこれから創業する人へのメッセージをお願いします!

まずはやってみること。やったら気づくこともたくさんあると思います。
そして始めたら、うまくいかなかったり、周囲に反対されたり、やめたくなる瞬間がすぐ来ると思うんですが、そこで辞めない人が結局最後は勝つと思うんです。
打席に立ち続けること、それが大事なんだなと思います。
あと行政の補助金はタイミングがシビアなので、早めに相談に行った方がいいと思います(笑)

 

【事業所情報】

事業所名:Kids Lab.(株式会社NextEdge)
住所:茨木市水尾二丁目2-45
電話:03-6427-1493(コールセンターで一時受付)
※LINEからも問い合わせ可能(https://lin.ee/jyoFM6h)
営業時間
・通常開所時間:13:00~19:00
・長期休暇開所時間:8:00~19:00


Kids Lab.ホームページ
株式会社NextEdgeホームページ

この記事に関するお問い合わせ先

茨木市 産業環境部 商工労政課
〒567-8505
大阪府茨木市駅前三丁目8番13号 茨木市役所本館7階
電話:072-620-1620
ファックス:072-627-0289 
商工労政課のメールフォームはこちらから