創業者インタビュー~ネパール食堂 バルピパル~

更新日:2023年02月07日

創業のきっかけや創業準備の体験談など、実際に茨木市で創業した皆さんの生の声をお届けします!

市内商店街でネパール・インド料理店を営むラワットさん。
開業されるまでのお話や料理に対する想い・今後の展望などについてお伺いしました。

Q.現在の事業の内容は?

 お店は阪急茨木市駅の近くの茨木中央銀座商店街にあるネパール・インド料理を提供する食堂です。

 お客様に楽しんでいただくためにスパイスや素材、調理法にこだわっており毎日味付けや具材を変えた日替わりカレーを出しています。また素材や仕入れ先にもこだわり、料理で使用している鶏はすべてその日の朝に処理をした鶏を使用し、豚も自然に近い環境で飼育されたものを仕入れています。今後は料理に使用する野菜やスパイスを自分で育てたいと思っています。

 今も家庭菜園のような規模が小さな農地で栽培を行っているのですが、ゆくゆくはもっと規模の大きな農地を持つために準農家の登録を考えています。

Q.出身や来日の経緯、創業のきっかけは?

 出身はネパールです。ネパールや働きに出ていたインドでは、飲食店で働いたり、自分で飲食店を経営していました。

 インドの飲食店で働いていたときに日本から来ていた今の奥さんと出会って友達になり、その後結婚しました。日本には、結婚を機に来ました。ネパール・インド時代に飲食店に携わっていた経験や、日本に来てから知り合いに料理を振舞った際に評判が良かったこともあって、いつか日本で飲食店を開業したいと考えており、日本での会社勤めを経て、現在の店を開業しました。

Q.創業地に茨木を選んだ理由は?

 日本に来てからずっと茨木に住んでいて、知り合いも多く、周りの人達にも相談しやすい環境であったこと、また子どもが二人いるのですが、子育てのことを考えるとできるだけ家の近くにお店を出したいと思っていたので、茨木で創業しました。

Q.利用した支援制度と役に立ったことは?

 市の創業促進事業補助金を利用しました。開業とコロナの流行が重なってしまい、時短営業やお酒の提供制限などの要請により、思うように営業ができない中、家賃や工事費の補助はとても助かりました。

Q.周囲のサポートは?

 1番のサポートは奥さんです。日本語を書くのがあまり得意ではないため、市の補助金申請や各種届出関係や宣伝活動などを手伝ってもらいました。

 お店を開いてからは、お店の味を気に入っていただいた常連のお客様たちのサポートがとてもありがたかったです。お客様自身が行く先々でお店のチラシを配っていただいたり、SNSで宣伝していただいたり、コロナ禍で営業時間の短縮やお酒の提供の制限があったときは積極的にテイクアウトを利用していただいたりするなど、とても助かりました。

Q.創業前・後に苦労したことは?

 物件探しです。お酒を出す飲食店は、騒音を理由に大家さんからなかなか許可が下りづらく今の物件を見つけるまでに何件も探しました。

 今の物件は、たまたま近くでお店をやっていた友人から紹介してもらいました。本当はもう少し早い時期に開業する予定だったのですが、なかなか物件が見つからなかったため、先延ばしになっていました。そんな時に物件を紹介され、コロナ禍とあって悩みましたが、いつかは創業するうえで、これ以上先延ばしにするのもよくないと考えて今の物件に決めました。

 場所としては、商店街ですが裏通りに面しているため、人通りがそこまで多くなく、周りの方から立地面において心配されていました。開業前は、自分も少し不安に感じていましたが、思っていたより人通りも少なくなく、ちょうどよかったです。またお店に来た子供たちが、勢いよくお店から出てしまっても、大通りほどの交通量はないため、危険が少ないといった点でもよかったです。

 何よりも今の場所に出店してよかったと思っている点は、地域の人達が飲食店に理解があり、やさしい方が多いところです。二人の子ども達にもとても優しく接していただいています。お店を営業する中で、地域の一員としてできるだけ地域の人達に迷惑をかけないようにしようと思っており、例えば、お客様が多く来店されたときは音が外に漏れにくいように二つある入口のうち一つのシャッターを閉めるなどの配慮を心掛けています。

Q.最後にこれから創業する人へのメッセージをお願いします!

 人の話を聞くのは大切ですが、様々な話を聞いて不安になるよりも自分を信じることや心を強く持つことのほうが大事だと思います。創業するにあたって、いろいろな人たちから様々なアドバイスを受けることがあると思いますが、全部が自分に合うアドバイスとは限らないので、様々な話を聞き、自分が考えていることをやれば大丈夫だと思います。

 開店前の数週間は、準備のために深夜の12時や1時まで仕事をしていて、自分の場合は、飲食店で長く働いていていなかったこともあり、事業に慣れるまで少し時間がかかりました。開店前後の数か月間は、息をつく間もないぐらい忙しく、落ち着いたのは開店してから2~3か月後でした。せっかく自分の意志でお店を持ったのに忙しいと余裕がなくなってしまい、心がどんどんしんどくなってしまいます。お店をするにあたって、心を強く持つことが大切だと思います。

【店舗情報】

店 名:ネパール食堂 バルピパル

住 所:茨木市元町8-17

電 話:072-697-9200

営業日:不定休

営業時間:11:00~22:30(ランチタイム/11:00~14:00)

この記事に関するお問い合わせ先

茨木市 産業環境部 商工労政課
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大阪府茨木市駅前三丁目8番13号 茨木市役所本館7階
電話:072-620-1620
ファックス:072-627-0289 
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