創業者インタビュー~クローバー法律事務所~

更新日:2021年01月08日

創業のきっかけや創業準備の体験談など、実際に茨木市で創業した皆さんの生の声をお届けします!

事務所のデスク前に座って仕事をしている、クローバースタイルの代表、司法書士の平井誉士さんを写した写真。

Q.司法書士を目指したきっかけは?

2017年4月、市役所北側にあるオフィスビルにて司法書士事務所を開所しました。このあたりは茨木市内でも、法律関係の事務所が多い一角です。

今の場所を見つけるまでにはいろいろと探し回りましたが、理想に近い環境に事務所を構えることができました。

インタビューを受ける平井さんを写した写真。

出身は滋賀県の米原市。

名古屋の大学を卒業した後は、スーパーマーケットでの食品販売職や美容品メーカーの営業職など、いくつかの仕事を経験しました。

転機が訪れたのは、社会人になって数年が経った20代半ばのころです。

会社組織の一員として毎日を過ごすなかで、だんだんと「自分のやりたいことは別にあるんじゃないか」という気持ちが芽生え始めてきたんです。

もちろん具体的になりたい“何か”があったわけではないですが、この違和感は次第に大きく膨らんでくるようになりました。

そんなある時、高校時代の友人が司法書士になったと聞き、彼に仕事の内容を詳しく聞いてみたところ、すごく興味を惹かれる内容で…。そこで26歳の時に思い切って会社を辞め、司法書士試験合格を目指すことを決意しました。

Q.独立を考えるようになった経緯は?

結局、国家試験に合格するまでは4年間を要しました。その間はホテルのアルバイトなどで生活費を稼ぎつつ、とにかく勉強漬けの日々でしたね(笑)合格が分かった瞬間は、とにかくホッとしたことを覚えています。

晴れて司法書士となり、初めての勤め先として見つけたのが、ここ茨木市内にある法律事務所でした。当初は5年ほどで独立をと考えていたのですが、最終的には14年間も修業をさせていただくことに(笑)

途中からは事務所内でも、不動産登記に関する難しい案件や少し特殊な案件を任されるようになり、仕事のやりがいも大きかったですし、事務所自体の居心地の良さもあって、なかなか独立を思い立てない状況にいました。

事務所の書庫を写した写真。法律関係の書籍が並んでいる。
不動産登記申請マニュアルなど、司法書士の仕事に必要な本が棚に並んでいる様子を写した写真。

それでも数年前、事務所に新しい後輩が入ってきたことを機に、「もう次のステップに行くタイミングかな」とようやく観念しまして…(笑)

独立に向けて具体的に動き始めることになり、その一環として2014年には茨木商工会議所主催の「創業塾」に参加しました。

ここでは、ビジネスプランの練り方や事業のブラッシュアップ方法などを実践形式で学ぶことができ、本当にタメになりました。なにより、参加者の中に思った以上に司法書士や税理士などの専門職の方が多く、大いに刺激にもなりました。

Q.開業まではスムーズでしたか?

クローバースタイル法律事務所の外観を写した写真。

もっとも大変だったのは、やはり物件探しです。

14年間の経験で土地勘がありましたし、また市民の方々との相性がとてもよかったことから、当初より開業場所は茨木市内のみに絞っていました。

初めのうちはJR茨木駅周辺で探していたのですが、なかなか条件にあう場所が見つからなくて…。数カ月後にようやく見つかったのが、JR茨木駅と阪急茨木市駅の中間にあたる今の場所です。最初にお話ししたように周りには法律関係の事務所が多く、環境としては非常に満足しています。

また、開業後に事業をどう展開していくのかについても頭を悩ませましたね。前の事務所の業務内容は、個人のお客さまを相手にした不動産登記がメイン。独立開業後もこの分野の仕事を踏襲するだけでは、せっかく独立する意味があまりないと考えていましたから。

これについても「創業塾」で学んだ経験から、じっくりと時間を掛けてビジネスプランを練り上げ、最終的に法人を対象とした商業登記に注力していく方針に定めることができました。

クローバースタイル法律事務所の建物入り口を写した写真。
法律事務所内に置かれている、法律相談についての冊子を写した写真。
クローバースタイル法律事務所の入り口のドアを写した写真。ドアには事務所の名前が書かれた看板が掛けられている。

Q.創業してよかったと思うことは?

顧客の構成が個人中心から、個人+法人に変わったことで、自分自身の経験値がかなり増えたと実感しています。実は、会社の設立登記や役員変更登記だけでなく企業の資金運用全体のお手伝いができるようにと独立に合わせてファイナンシャルプランナーの資格も取得したんです。

最近では企業経営者さんが抱えている悩みを直接お聞かせいただける機会も増え、幅広い分野の知見を広げることができています。

ちなみに「クローバースタイル法務事務所」という名称は、“四つ葉のクローバーのように、しあわせのカタチを作るサポーターであり続けたい”という願いを込めて名付けています。

事務所のデスクで仕事をしている平井さんの様子を写した写真。

目指すはお客さま1人1人、会社1社1社と長いスパンでお付き合いをさせていただくこと。

受身型ではなく「提案型」の法律事務所として、これからも地域の皆さまのお役に立っていければと考えています。

Q.茨木市の創業支援体制はいかがですか?

前出の「創業塾」だけでなく、茨木市には創業に役立つ制度がいろいろと整えられていると思います。

例えば私の場合は産業競争力強化法に基づく「特定創業支援事業」という制度を利用したことで、市から開業の際に融資の金利の一部について補助を受けることができました。

やはりどんな仕事でも、開業の際の資金についてはすごく気になるものです。浮いたお金を使って、ホームページなどの広報関係をかなり充実させることができました。

Q.新たに創業を考える方にメッセージを。

創業に向けて動き出している時って、とっても孤独だと思うんです。だからこそ、応援してくれるサポーターを1人でも多く作ってもらいたいですね。例えば先に創業した同業の先輩、あるいは司法書士、税理士といった専門家など。困った状況に陥ってしまったとき、そういうサポーターの存在は非常に力強く感じるはずです。

当「クローバースタイル法務事務所」でも、そういう想いから「創業サポート」事業をスタートさせています。登記などの手続き面にとどまらず、お話をする中から想いを引き出し、カタチを作っていくお手伝いをいたします。

もちろん自らの経験をもとに、事業計画の練り方や資金調達方法、法務・経営、補助金に関してまで、幅広い支援をさせて頂くつもりです。

相談を受けている平井さんを写した写真。

創業したいけれど、親身になってくれる味方が見つからない。そんな方はぜひ一度、当事務所にご連絡いただければと思います。

マイクを持ってスピーチする平井さんの様子が写っている写真。

創業塾に参加されている時の平井さん

賞を獲得し商品を手にしている平井さんを写した写真。

異業種交流会での100秒スピーチで賞を獲得された平井さん

クローバースタイル法律事務所の外観を写した写真。

【店舗情報】
店名:クローバースタイル法務事務所
住所:大阪府茨木市上中条1-6-25 西山ビル201号
電話:072-697-8999
営業:9時~18時
定休日:土曜日、日曜日、祝日

この記事に関するお問い合わせ先

茨木市 産業環境部 商工労政課
〒567-8505
大阪府茨木市駅前三丁目8番13号 茨木市役所本館7階
電話:072-620-1620
ファックス:072-627-0289 
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